小学生の頃から聞かされる言葉の中で
どうにも腑に落ちないのが「全国」だ。
漢字としては「全部の国」と書かれているのに
日本というひとつの国だけのことを指すのはなぜだ。
全部の国というならアメリカやフランスなど
地球にあるすべての国の集合と考えるべきではないのか。
しかしそれは「全世界」と呼ばれてしまう。
「世界一」がすべての国の中での1位を指すなら
地球全体がひとつの世界なわけで、
「全世界」と呼ぶと他の惑星もひっくるめた話にならないのか。
同じ意味で「全校生徒」も違和感がある。
「全校」と聞くとすべての学校を合わせた印象なのに
なぜ特定の学校ひとつだけを指すのだ。
どうにも「全校」「全国」「全世界」という言葉は
それぞれ1段階ずつ内側にズレているように思う。
「全○○」という言葉は「○○全体」を指すのだ、というなら
「全クラス」はなぜ複数のクラスを指し、
「全巻」はなぜ1巻も2巻も3巻も含め、
「全世帯」はなぜ他の家庭も合わせるのだ。
もう40年もモヤモヤしている。誰かなんとかしてくれ。