non scholae sed vitae discimus
(我々は学校のためではなく人生のために学ぶ)
―――ラテン語の格言
高校を卒業したあとの進路は多岐にわたるため、
各自が勉強したい分野に合わせて大学や専門学校を選ぶ。
実際、入学したばかりのときは毎日の授業に興味津々で
「バリバリ勉強して成長するぞ!」と意気込んでいるのだが、
半年も経つと視野がぐっと狭くなり、
目の前の課題や負担しか見えなくなる学生が出てくる。
「どうしたら楽に評価を得られるか」
「叱られずに済む逃げ道はないか」
「なんとか進級しないとマズい」
自分の考える理想像になるために入学したのに
いつの間にか学校に嫌われないための勉強になっている。
こういう学生は、課題が軽くなり、試験が簡単になり、
進級判定が緩くなれば大喜びするだろう。
そうなるとちっとも成長しないのに
ただ学費だけ取られていることになるのだが、
目先の負担しか考えていない学生は
その本末転倒ぶりには気づかないのだ。
勉強の目的が学校になってしまっている人は
今一度、何のために入学したのかを思い出した方がいいし、
自分が思い描く将来につながる内容を
学校から吸い上げられているかを考えるべきだろう。