プチメタ3.0

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あらためてワンパンマンの完成度の高さを痛感した


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ワンパンマン」は2012年あたりから単行本が発売され、
その当時手に取ったときも十分に面白かったのだが、
先日、最新巻まですべて買いそろえて一気に読んでみたら
これまた非常に完成度が高くて感心した。


私が語らなくてもすでに十分な人気作品だとは思うが、
どこがそんなに魅力的だったのかをまとめてみる。

笑えるほど強い主人公が素晴らしい


ワンパンマンの名の通り、主人公は
どんな敵でもパンチ1発で倒せるほど強い上に
どんな攻撃も効かないほど頑丈なのだが、
あまりに強すぎてそれがコメディになっている。


作中では最終兵器に近い扱いになっており、
戦闘に加わった段階で戦いが終わるため
主人公なのにどんどん出番が少なくなっていくのが斬新。

戦いの迫力が伝わる画力が素晴らしい


頻繁に規模の大きなバトルが展開される本作だが、
破壊の迫力と派手な攻防を
きっちり表現してくれる画力が本当に素晴らしい。


テンポがよくて次々と読み進めてしまうが、
それぞれのページを描き上げるのに
一体どれだけの時間がかかっているのかと考えると恐ろしくなる。

映像作品に匹敵する多彩な演出が素晴らしい


「敵が出てきてヒーローたちが戦う」という展開ばかりなので
すぐにマンネリ化してしまいそうなものだが、
本当にさまざまな演出が表現されているのが素晴らしい。


見開きを効果的に使うだけでなく、
同じ構図のまま少しずつ時間を進ませたり
映像的な動きを感じる見せ方など
多彩なアイデアに感嘆する。




とある場面で登場する上記の1コマには
「こんな見せ方があるのか」と驚かされた。
めちゃくちゃ読み応えのあるエピソードだったこともあって
この静止した一瞬にとても感激した。

各ヒーローが個性的で素晴らしい


ヒーローが組織化されていて
きっちり管理されているという設定のため、
いろいろなヒーローが登場するのだが、
それぞれを主人公にした短編が描けるのではと思うほど
練り上げられたキャラクターばかりで驚く。


初登場時にはチョイ役かと思われたキャラクターも
のちのち存在感を感じるエピソードが展開されたりして
世界観に深みを感じるのが素晴らしい。

ヒーローたちの信念が素晴らしい


主人公はもうこれ以上伸び代がないほど強いので
マンガとしてすぐ終わってしまうのではと思ったのだが、
実は周囲のヒーローたちがその役割を担っており、
いろいろな努力や工夫や凄さを味わうことができる。


強いヤツも弱いヤツも良いヤツも悪いヤツもいるのだが、
それぞれが抱える想いや信念を感じる場面に
いちいちグッとさせられる。

敵キャラクターの描き分けが素晴らしい



ヒーローに負けじと敵の方もたくさん登場するが、
こちらもいろいろなタイプが出てきて楽しめる。


単体で見るとどこかの作品で見たような敵ばかりなのだが、
似たり寄ったりにならないよう綿密に選び抜かれている。
噛ませ犬として出てきたような敵にも手抜きがないのが素晴らしい。

ガロウの存在が素晴らしい


中盤で登場するガロウというキャラは、
単なる悪役かと思わせておいて
実は本作を代表するような強烈な存在。


悪の塊のような性格なのに
やられてもやられても起き上がり、
どんどん成長していく姿に応援したくなるのが不思議。

今から全巻買うだけの価値がある


すでに30巻近くが発売されているので
今から追いかけるのに躊躇するかもしれないが、
どの巻も4つ星以上の評価を得ているのは伊達じゃない。


未読の人はあまりにももったいないので
ぜひ大人買いして欲しい。

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