3Dゲームを開発ときは、建物やステージといった
背景部分も立体モデルとして作っていく。
その際、同じ色の床や壁であっても
少し斑(むら)を用意するのがポイントだ。
たとえばコンクリートの床だからといって
こんな感じの無地のデザインにしてしまうと、
遠くの床も近くの床もまったく同じ見た目になるので
距離感がわからなくなるのだ。
凹凸のついた地面なら光が当たる向きで明暗がつくが、
平らな床面だとまったく区別がつかない。
そこで、たとえグレー一色の床であっても
汚れや傷みなどで濃淡に差をつけたテクスチャを貼る。
すると遠くに行くほど粗さが変わるので
近くなのか遠くなのかがわかりやすくなるのだ。
3Dゲーム作りに慣れていない学生だと
床一面を1色で塗ってしまったりするのだが、
このあたりの工夫も市販ゲームをよく観察して
気を配れるようになって欲しい。