プチメタ3.0

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アルバイト先に就職しようと考えたときに確認すべきこと


就職活動に消極的な学生が
「今のアルバイト先にそのまま就職します」と言ってくることがある。


苦労せず就職先が見つかることは楽なよう感じるが、
その判断が本当に妥当なのか、以下の点を確認して欲しい。
よくよく話を聞いてみると
ちっとも安心できる状況ではないことがある。

採用権のある人と交渉しているか

先輩アルバイトや若手社員から
「社員になったらいいのに」程度の誘いを受けて
すっかりその気になっている学生がいるが、
採用の決定権を持っていない人の誘いなど何の役にも立たない


社員の採用や登用にはある程度の基準や都合があり、
誰を雇うのかを決められる人から誘われない限り、
審査の手続きは何も始まっていない。

新たに求められる能力や成果を理解しているか

「アルバイトとして評価されているから
社員としてもがんばれるはず」と考える学生がいるが、
求められる能力や成果は当然変わってくるため、
アルバイト時代と同じ仕事内容で済むはずがない


企業側の立場で考えれば、やっている仕事が変わらないなら
アルバイトとして雇っておいた方がコストが安いわけで、
社員として高い給料や各種社会保険が必要になる以上、
それに見合う利益を上げることが求められる。


それまでやっていた作業のまま
社員扱いしてもらおうと考えるのは虫が良すぎるわけで、
責任の重い業務や転勤なども覚悟しておかないといけない。

同級生が就職する企業の待遇と比較したか

いろいろな企業に応募する就職活動と比べると
心理的な負担が軽くて楽に思えるかもしれないが、
同級生が就職するような企業と比べて
実は水準を下回る労働条件だったりすることがある。


就職活動した場合は複数の企業を比較できるので
相場と比べて良し悪しが判断しやすいが、
アルバイト先しか見たことがない場合、
条件の悪い職場なのに気づかなかったりするのだ。

勉強している専門知識を活かせなくていいのか

一般的なアルバイトでは特に専門性は求められないため、
在籍している学科の内容とは無関係なことがほとんどだろう。
そうなると入社後も学んできた内容が業務に活かせる可能性は低い


高校卒業時点の能力しか求められないなら
学費を払った数年分の価値は薄くなるため、
そこを納得できるかも振り返っておく必要がある。

正式な内定通知がもらえるのか

一般的な就職活動では採用通知が文書やメールで手に入るため、
卒業後の進路が確定された証拠が手元に残るが、
アルバイト先に就職する予定の場合に
単なる口約束のままだといつ覆されてもおかしくない


自分の貴重な将来やチャンスを預けるなら
就職先から正式な内定通知を受け取っておくべきだし、
それをしてくれないような職場なら入社すべきでない。
期待させるだけさせて都合よく扱われていないか注意が必要だ。

まとめ

アルバイトを選ぶときには
そこまで厳密な比較や下調べはしないだろう。
逆に言えば、卒業後の進路として見た場合に
そこが運よく良質な就職先である可能性は低い。


また、空いた時間に小遣い稼ぎができて
ある程度通いやすければ十分というアルバイトと、
日中の大部分の時間を充てて
生活を築くための収入を得る本業では
価値観や選ぶ基準が異なるはずなのだ。


「就職活動が億劫だから」というだけで
安易にアルバイト先への就職を考えるのはリスクが大きい。
新卒カードを捨ててまで選ぶ価値があるのかを
もう一度考えてから結論を出すようにして欲しい。



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