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TOEIC SWテストを受けてみた



TOEICといえばリスニングとリーディング能力を測るペーパー試験だが、
別途、TOEIC SW(スピーキング/ライティング)テストというものがあり、
その名の通り、会話力や英作文能力など
アウトプットする能力を測るための試験となっている。

TOEIC SWテストを実際に受験した感触を含め、
気づいた点を挙げてみる。
TOEICの印象は別記事で

受験はパソコンを使用するCBT方式

TOEIC SWは試験会場にてパソコンを使ったスタイルとなり、
スピーキングではヘッドセットを通しての録音、
ライティングではパソコンに英作文を打ち込んで解答する。
筆記用具は受付以外まったく使用しないので、
簡単なパソコン操作の経験とタイピング能力がないと厳しい。

受験料が高い

音声や英作文を人力で採点する関係か、
マークシート式のTOEICと比べて倍ほどの受験料がかかる。

400点満点で評価される

990点満点のTOEICと違い、
スピーキング200点、ライティング200点の400点満点となる。
スコアの度合いがTOEICと異なるので優劣がイメージしにくい。

知名度が低く、受験者も少ない

毎月8万人ほどが受験するTOEICと比べて
受験者が200分の1程度(400人ほど)しかおらず、
私が受験したときにも会場に10人以下しかいなかった。

受験票がない

事前にメール連絡はあるものの、受験票というものが存在せず、
受験会場にて身分証で確認されるのみとなる。

バラバラに試験を開始していく

受付を終えた者から着席して自主的に始めていくが、
周囲の受験者が遅れて着席していく中、
英語をしゃべらないといけないのが精神的にキツい。
また、ヘッドホン越しに他人の英語が聞こえてくるのも気になる。
日本人の前で英語を話すことに抵抗がある人には辛いだろう。

リーディング/リスニング能力も必要

問題文を読むのはもちろんだが、
電話で受け取った相談を聞いて英語で答える問題などがあるため、
TOEIC500程度のインプット能力もあった方が良い。

英語力以上に文章力や発想力が必要

写真から得られる情報を時間内に音声や文章で説明したり、
与えられたテーマに対して長文を書いたりする際に
なかなかボリュームが膨らまなくて苦労した。

特に最後の記述問題は
最低でも300語(300文字ではない)必要なのだが、
300語というと高校英語の長文問題ぐらいの長さであり、
たとえば
「求職の方法はたくさんあるが、一番は何か。
 理由や例を挙げて延べよ」(サンプル問題より)
と指示されても、慣れないと100語ぐらいで書くことがなくなってしまう。

打ち込んだ単語数は常にPC上に表示されているが、
30分で300語以上のエッセイが書けるかは
すばやく意見を構築するという英語以外の能力が問われる。

まとめ

まだまだ人気が低いテストではあるが、
TOEICが高得点なのに会話ができない問題が騒がれてきたので
各企業でTOEIC SWの方も推奨されたり
昇進や入社の条件に追加されたりしてもおかしくないだろう。
(TOEIC SWが高得点だからといって会話できるかは不明だが)

割と独特な試験なので、受験するなら事前に
TOEIC公式サイト上のサンプル問題を見ておくとイメージしやすい。

つづく


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