2冊目に出版したKindle本はその題名の通り、
「勉強が苦手な学生」に読んで欲しくて出したものだが、
今さらながら2つの致命的な問題点に気づいた。
勉強が苦手な人は本も読まない
本を読む人がみんな勉強ができるわけではないが、
勉強ができない人は本を読む習慣もないことが多い。
つまり、「勉強ができない人向けの本」というのは
生まれながらに矛盾を抱えているのだ。
越えるべき最初のハードルは
「本を買って最後まで読み切る」ことだった。
学生にとって電子書籍は買いにくい
データとしてダウンロードする電子書籍は
クレジットカードで購入するのが基本だが、
大半の学生がクレジットカードを持っていない。
Amazonを利用している学生は多くても
代金引換ばかりでカード決済ではないのだ。
カードがなくてもコンビニでAmazonギフト券を買えばいいのだが、
最低価格が1500円というところがハードルが高い。
クレジットカードを持っている人に現金を渡し、その金額分のギフト券を
自分のメール宛てに買ってもらう、などのやり方もあるが、
勉強が苦手な学生ほど、こういった工夫が苦手だ。
もっと電子書籍を読む学生が増えて欲しい
つまり、勉強が苦手な人が自主的に本を買い、
内容を読んで姿勢を改める、という流れはかなり絶望的だ。
電子書籍は専用の端末でなくても
スマートフォンやタブレットで読めることを
知らない学生も多かったりする。
世間でもまだまだ学生が電子書籍を読むことは少ないようだ。
学生が電子書籍をどんどん買うのが当たり前になれば
もう少し状況はよくなるかもしれない。