プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


保護者だからといって適切な判断とアドバイスができるわけではない


職業柄、さまざまな状況の学生に遭遇するが、
保護者への依存度が高い場合や
保護者から干渉が強すぎる場合、いい結果にならないことが多い。


業界知識がないのに就職活動に口を出してきたり、
一般消費者としての視点で企業価値を判断したり、
30年も前の学生経験をもとにアドバイスしたり、
子供の実力や適性を無視して進路を決めたりしてくると、
ほとんどの場合、悪影響にしかならない。


また、経済や社会制度に関する知識が乏しく、
リスクや実現可能性を踏まえずに家計が組まれていて
少しでも予定外な状況が起きると
生活が破綻するような計画を立てる保護者もいる。


学生にとっての保護者は、それまでの人生で
ずっと頼りになる存在だったかもしれないが、
世間から見れば1人の大人でしかなく、
今の学習内容や目指す業界や
社会状況に詳しいとは限らない(たいていは詳しくない)。


逆に教員は学生が置かれている状況を直接的に知っているし、
最近の専門知識や関連業界についても詳しい。
学生が陥るトラブルも
過去に他の学生が経験したものが大半なので、
適切な対処法や利用できる制度を知っている可能性が高い。


それなのに保護者には強力な決定権と影響力があり、
適切なアドバイスができる教員を差し置いて
子供によくない選択をさせてしまうことがある。
そうなると教員は、学生が不幸な結果に行き着く様子を
ただ見ることしかできなくなる。


ベストな保護者というのは口を出さずに金だけ出す存在だ。
本当に子供のことを思うならそうして欲しい。



mclover.hateblo.jp

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