エスカレーターの片側利用の問題が叫ばれて久しい。
すぐ脇を歩く人と接触して転倒する危険性はもちろんだが、
私は多くの人が片側を空けることで輸送効率が下がるのが
とにかくバカバカしくてたまらない。
両側に並んで乗れば2倍の速度で人をさばけるので
エスカレーター周辺の混雑は一気になくなる。
ただ、現状ではマナーの啓発や条例といった
ソフトウェア的な解決法が取られていて、
利用者の意思で歩かないようセーブするしかない。
しかし「片側を空けることこそがマナーだ」という意見や
「後ろから迫ってくる人を遮りたくない」という感情のせいで
どうしても拘束力が弱く、解決の兆しを見せない。
そこで私はハードウェア的に解決する方法を提案したい。
棒やロープのようなもので
エスカレーターの両側の手すりを結ぶのだ。
こうすれば移動する人々を物理的に阻止できるため、
「歩きたくても歩けない」という状態になる。
片側を空けても無駄になるだけなので
これなら両側に並ぶ人が増えるだろう。
乗り降りするときは進路に余裕があった方が安全なので
エスカレーターの両端では
この棒は手すりの内部に格納されるようにする。
その仕組みはセンサーや電力を使うほどややこしいものではなく、
エスカレーターの中間地点に来ると
手すり内部の突起で棒が押し上げられるような
からくり的なもので実現できるはずだ。
この歩行阻止型エスカレーターが
早く誕生することを願っている。