クレジットカードやQRコード決済といった
キャッシュレス手段が普及するにつれて
店舗側に課せられる決済手数料が
経営を圧迫して苦しいという声が上がるようになった。
「売り上げの3%も徴収されるために店が潰れそうだ」とか
「現金で支払ってくれる客がありがたく見える」という意見が主だが、
そもそも決済手数料も経費と見込んで経営すべきだろう。
「従業員に払う給料で利益が圧迫されて苦しい」などと愚痴れば
まず経営者としての能力が疑われるだろうが、
なぜか材料費や光熱費、家賃や決済手数料の高さを嘆いた場合だけ
経営者に同情する意見が出るのが不思議で仕方がない。
サービスや商品を提供するための経費を見越して
損益分岐点以上の売り上げが上がるよう
設計していくのがビジネスの原則であって、
経費が上がったなら再設計するしかないのだ。
新たな経費が発生するようになったなら
その中で利益が上がるよう考えるしか方法はなく、
変化した状況にうまく対応できなかった店舗は潰れるだけだ。
どんどん減っていくであろう現金派の客や
同情で通ってくれる客に頼った経営モデルは
自分が損しないために誰かに不便を強いているだけなので
結局は近いうちに行き詰まるだろう。