2014年に観た一番エグい映画は「ドッグヴィル」

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救いがないという噂を嗅ぎつけ、
後味が悪いランキングの映画はすべてチェックし、
エグい作品をひたすら追い求めてきたが、今年もついに見つけた。
それが「ドッグヴィル」。相当エグイ。

後味というか、中盤からずーっと嫌な空気を味わわされる映画で、
明らかな悪行なのに正当化しようと言い訳するズルさが染みる。
「やらない善よりやる偽善」という言葉に納得しかけていたけど、
「偽善」という言葉の本当の意味は本作のような行為じゃないかな。

小さなコミュニティが悪い方向に働く怖さを味わうこともでき、
「田舎の人は素朴で温かい」などという序盤の印象は貧弱なもので
実は陰湿で閉鎖的で保身に走る人間ばかりだとわかる。
泣きわめいたりしない主人公の姿が余計に悲惨で
早く終わってくれとひたすら願いながら観た。

エグいと聞くと観ずにいられない、私と同じようなエグ映画好きな人へ。

毎年１本、これはエグいという一作を見つけていきます。
2010年 「告白」
2011年 「ブラック・スワン」
2012年 「冷たい熱帯魚」
2013年 「縞模様のパジャマの少年」
2014年 「ドッグヴィル」