プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


いつの間にか学校のために勉強している学生たち

non scholae sed vitae discimus
(我々は学校のためではなく人生のために学ぶ)


―――ラテン語の格言  


高校を卒業したあとの進路は多岐にわたるため、
各自が勉強したい分野に合わせて大学や専門学校を選ぶ。


実際、入学したばかりのときは毎日の授業に興味津々で
「バリバリ勉強して成長するぞ!」と意気込んでいるのだが、
半年も経つと視野がぐっと狭くなり、
目の前の課題や負担しか見えなくなる学生が出てくる。


「どうしたら楽に評価を得られるか」
「叱られずに済む逃げ道はないか」
「なんとか進級しないとマズい」
自分の考える理想像になるために入学したのに
いつの間にか学校に嫌われないための勉強になっている。


こういう学生は、課題が軽くなり、試験が簡単になり、
進級判定が緩くなれば大喜びするだろう。


そうなるとちっとも成長しないのに
ただ学費だけ取られていることになるのだが、
目先の負担しか考えていない学生は
その本末転倒ぶりには気づかないのだ。


勉強の目的が学校になってしまっている人は
今一度、何のために入学したのかを思い出した方がいいし、
自分が思い描く将来につながる内容を
学校から吸い上げられているかを考えるべきだろう。



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星は願いが叶う手伝いをしてくれるだけ


「お星様にお願いをすると夢を叶えてくれるんだって」


「心を込めてするといい。でも忘れるんじゃないよ。
 星は夢を叶える手伝いをするだけだ。
 自分で一生懸命努力しなきゃならないんだよ。
 わかるか? 本気で頑張ればなんだってできる」



自分の成功につながる状況が
なんとかやってきてくれないかと願う人がいるが、
不確かな幸運に期待している時間を
努力に回した方がよっぽど効果的だ。


「○○になりたいなぁ」とか
「○○が手に入ればいいのに」などと思い悩んでいる人は
そのために試した具体的な行動を挙げてみて欲しい。


特に何もしていないなら、うまくいかなくて当然だ。



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先延ばしにすると、より多くの時間とエネルギーが必要になる

1.先延ばしにすると、すぐ仕事をこなすよりも
  多くの時間とエネルギーが必要になる。
2.完璧主義が先送りの原因である。


―――エメットの法則  


やらなければいけない作業を後回しにする人は
「もっとやる気がたまったら取り掛かろう」
と思っているのかもしれないが、
作業をため込んでいるだけでもエネルギーを消耗するので
後回しにすればするほど疲れてしまうものだ。


いつ取り掛かろうが作業自体の負荷は変わらないが、
「○○をやらなければ……」と思いながら毎日を過ごしたり
新たな作業が積み重なったりすることが負担につながる。
責務を後回しにしている罪悪感や
さっさと終わらせられない劣等感が自分を蝕むのだ。


一番楽なのは指示や依頼を受け取った瞬間に取り掛かることだ。
タスクが積み上がる前に消化すれば心理的な負担は軽いし、
物事を早くこなしたことで周囲からの評価も上がる。


また、じっくりと準備をしたり予定を立てた方が
より高い完成度に仕上げられるのでは、というのも勘違いで、
最初からいきなり完璧を狙うより
作業を終えてから洗練していく方がクオリティが上がる。


結局、先延ばしにするメリットはどこにもないのだ。



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「在学期間が長ければゆっくり勉強できる」という大きな勘違い



どんな分野にせよ経験年数が長くなれば
実力が高くなるのは当然なので、
想定されるペース以上の実力がついていないなら
その人の能力は低いと判断される。


これは学生であっても同様で、
上級生は下級生よりも学力が高いのが当たり前なので
もし同じ試験を受けて同じ点数を取ったなら
下級生の実力が高いか、
上級生の実力が低いかのどちらか、または両方だと言える。



実力が低くても許されるのはせいぜい初心者と呼べる期間だけだし、
学習期間に応じた実力が身に付いていなければ
能力が低いと見なされるのは当然だ。


それなのに、なぜか学生の中には
「学習期間が長ければゆっくり勉強できる」という
大きな勘違いをしている者がいる
が、
そんなわけがあるはずもなく、
2年間在学した学生は2年分、
4年間在学した学生は4年分の実力が求められるのだ。


長い時間をかけたのに下級生と同じ実力しかないなら
無能であることがハッキリするだけ
だろう。
成長の遅い人材は価値が低いと見なされるのに
どうやって評価を得ていくつもりなのか。


「最初の1ヶ月でも遅れ気味だったので
4年制の学科に変えます」なんてことを言い出す学生がいるが、
なぜわずか1ヶ月で遅れたような人が
4年間あれば追いつけると思っているのだろうか。
1ヶ月の遅れが1年で12倍、4年で48倍に広がるだけだろう


「2年間で実力を付ける自信がないから4年制の学校に行く」なんてのは
「20kmマラソンだと勝てなさそうだから
40kmマラソンに出場する」と言うようなもので
まったく論理的と言えない戦略だ。


実力アップに自信がない学生ほど短期決戦で臨むべきなのだ。
フルマラソンを完走する自信がなくても
短距離ならダッシュできるだろう。


短期間だけ努力して平均的なラインを超えればいいのだ。
上記グラフの「優秀ゾーン」に入るなら
序盤に駆け抜けた方がどう見ても楽だ。
時間が経てば経つほど「優秀」の基準は高くなるし、
一瞬でも休めば「期待される実力」から遅れる可能性が広がる。


レースに勝ちたいなら戦略的に考えて
論理的な作戦を取るのがベストなのに、
なぜか都合のいいイメージだけで間違った判断をする人が多い。



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業務が属人化しているのは担当者が能力を発揮したから


ある業務が特定の人にしかできない状態を「属人化」と呼び、
他の人もこなせるよう手順をまとめて
マニュアル化するよう望まれることが多い。


しかし、他の人にもできるということは
平均的な能力しか使わない手法
なのだ。
高い能力を必要とするやり方だと
マニュアルに書いてあっても誰も真似できない。


つまり、属人化しないようマニュアル化を進めれば
誰にでもできるレベルに抑えられた手法ばかりになり、
業務の成果は平凡なものになってしまうだろう。


また、誰でもできる仕事になれば
人員の入れ替えがしやすいので労働者の価値は下がる。


代わりになる人がいないからこそ
辞められないように待遇を良くする
わけで、
マニュアルに従えば誰でもこなせるというなら
わざわざ努力して引き留めようとは思わなくなる。


なにかと業務の属人化を嫌う人がいるが、
マニュアル化されていないのは
他の人に真似できないほど
担当者が能力を発揮しているからとも言える。
(業務に必須の情報を1人で抱え込んでいる場合は別)


人が抜けたときに備えておくべきという気持ちはわかるが、
マニュアル作りや更新にかかる手間も小さくないし、
属人化するほど個々の能力を発揮した上で得られる成果は
人員交代にかかるコストを上回るのではないだろうか。

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