プチメタ3.0

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業務が属人化しているのは担当者が能力を発揮したから


ある業務が特定の人にしかできない状態を「属人化」と呼び、
他の人もこなせるよう手順をまとめて
マニュアル化するよう望まれることが多い。


しかし、他の人にもできるということは
平均的な能力しか使わない手法
なのだ。
高い能力を必要とするやり方だと
マニュアルに書いてあっても誰も真似できない。


つまり、属人化しないようマニュアル化を進めれば
誰にでもできるレベルに抑えられた手法ばかりになり、
業務の成果は平凡なものになってしまうだろう。


また、誰でもできる仕事になれば
人員の入れ替えがしやすいので労働者の価値は下がる。


代わりになる人がいないからこそ
辞められないように待遇を良くする
わけで、
マニュアルに従えば誰でもこなせるというなら
わざわざ努力して引き留めようとは思わなくなる。


なにかと業務の属人化を嫌う人がいるが、
マニュアル化されていないのは
他の人に真似できないほど
担当者が能力を発揮しているからとも言える。
(業務に必須の情報を1人で抱え込んでいる場合は別)


人が抜けたときに備えておくべきという気持ちはわかるが、
マニュアル作りや更新にかかる手間も小さくないし、
属人化するほど個々の能力を発揮した上で得られる成果は
人員交代にかかるコストを上回るのではないだろうか。

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