いつかビッグになる、という夢を捨てられないまま
ダラダラと歳ばかり取ってしまうバンドマンやお笑い芸人、
作家・漫画家志望が山ほどいるのに、
スポーツの世界にいつまでも「Jリーグに入りたい」とか
「プロ野球選手になりたい」とか言う人がいないのはなぜか。
もちろん年齢による体力・筋力の衰えというのもあるが、
こないだ読んだ本にこれに対する秀逸な推測が書いてあった。
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若いうちから超一流の選手の圧倒的な能力を間近で見ることで
「これは敵わない!」とスパッと諦められる、ということだ。
確かにスポーツの世界は優劣がハッキリしていて
負けた場合は何の言い逃れもできない。
そして自分に勝った相手がさらに強い相手に負ける姿を見て
その世界における自分の実力の低さを知ることができる。
それに対し、音楽やお笑い、小説などの創作物は
他人の評価や人気で判断するしかないため、
「オレの価値が理解できないヤツが悪い」
「いつか認められる日が来る」といった逃げが用意されている。
実力がないから勝てないのではなく
実力はあるのに正当に評価されていない、という言い訳ができてしまう。
さらには実力を探られるのを避けるため
何も行動せずに他人の批判ばかりする人もたくさん出てくる。
(参考:描かないマンガ家←描写が超リアル)
早いうちに自分の実力を判断できる機会を持ち、
さらなる努力をするか、進路を変えるかを決断しないと
ズルズルと取り返しがつかない時期になってしまう。
夢を諦める機会というのは実は貴重だ。
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