プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


イギリス製のパウダー型完全食「Huel」を試してみた


jp.huel.com


人間に必要な栄養素をすべて含み、
それさえ食べてれば生きていけるという完全食をいろいろと試しているが、
今度は世界各国で販売実績があるという
イギリスの「Huel(ヒューエル)」を試してみた。

水に溶かして飲む粉末タイプ

Huelは粉末を水に溶かして飲むタイプの完全食で、
プロテインや「COMP」のパウダータイプによく似た印象。
COMPほど溶けやすくないのでシェーカーを使い、
粉末より先に水を少し入れておくと楽に混ざってくれる。

最低販売価格9000円がネック

Huelは1パック5000円で
一度に購入する個数を増やすと割引率が高くなる仕様。
最低でも10%割引になるものの
注文には最低2パックの購入が必要なため、
どれだけ安く済まそうと思っても9000円がかかる。


この購入スタイルが一番のネックで、
「とりあえず試してみたい」という人向けの小分けパックがなく、
1日あたりどのぐらい消費するかわからない状態で
大容量パックを買わなければいけないのは不便。


また、代金が1万円を超えると関税が発生し、
荷物受け取り時に追加の支払いが必要になるので注意。


huel.mention-me.com

一応、友達紹介プログラムを利用することで
初回だけ1600円引きにできる。

初回注文時はシェーカーとTシャツがもらえる

初めて注文するときはシェーカーやTシャツを
無料でカートに追加することができる。
Tシャツは色は選べないものの品質がいいし、
シェーカーが付いてくるのも嬉しい。

イギリスから4日ほどで到着する

Huelはイギリスから発送されるが、
わずか4日ほど(状況によっては1週間ほど)で到着するので安心。
ヤマト運輸なので配達状況も見れるし、
公式サイトや住所入力もすべて日本語対応になっている。

付属のスプーン1杯で200キロカロリー

自分でカロリー量をコントロールするタイプの完全食で、
1食あたりどの程度入れるか、1日何回飲むかは自由。


今回は朝食を置き換えることにしたので
1カップ(50g)を300mlの水に溶かすことにした。

大容量パックは6800キロカロリー相当

購入するときに困ったのが
大きなパック単位でしか買えないのに
それがどの程度の量に相当するのかわからないこと。


実際には1パックあたり1.7kgのパウダーが入っており、
100gあたり400kcalということなので
パック全体で6800kcalということになる。
付属のスプーンでは34杯分だ。

1キロカロリーあたり0.66円前後

1パック6800kcalで4500円なら
1キロカロリーあたりおおよそ0.66円になる。
カロリーあたりの値段としては
他の完全食商品に比べてかなり安い。

ベースの味付けと各種フレーバーブースト

HuelはCOMPほど粉末が細かくないのと
水に溶けない粒々も混ざっているので
ミックスジュースぐらいのザラザラ感がある。
ただし粉っぽさはあまり感じないので
ミキサーで作ったジュースのような印象で割と飲みやすかった。


また、バニラやコーヒーといったベースの味付けが分かれている上に
粉末を加えて味を変えられる「フレーバーブースト」がある。
単調な食事にウンザリしそうになる完全食にとって
いろいろな味の変化が楽しめるのはありがたい。


それぞれの味の印象は以下の通り。


バニラ味
ザラザラした食感とバニラの香りでミルクっぽさが薄いので
牛乳が苦手な私にとっても抵抗感がない。
混ぜるときに氷を3~4個入れて冷たくした方が飲みやすい。


バニラ味+各種フレーバーブースト
バニラ味ならどんなフレーバーでも相性がいいかと思ったが、
1袋入れても風味が薄く、それほどの味の変化を感じなかった。
あくまで香りを追加する程度のものらしく、
「フレーバー無し」のHuelに使う方がいいようだ。


バニラ味+インスタントコーヒー
付属の説明書で紹介されていた組み合わせだが、
コーヒーの風味はほとんど感じない上に
なぜかミルクっぽさが強くなってしまってかなり飲みにくかった。


コーヒー味
コーヒーらしい味や匂いはほとんど感じられず、
バニラと似たような印象。
せっかくなのでもっと濃い味にして欲しかった。


ベリー味
ストロベリーとラズベリーとブルーベリーを混ぜたもので
独特の甘酸っぱい風味を感じる。
やや個性が強いので毎回だと飽きが早そうだ。


チョコレート味
チョコレートというよりもアイスココアという印象で、
ドリンク代わりに飲みやすい。
Huelの中では一番抵抗感がなく、常用にオススメの味付け


バナナ味
ミルクの多いミックスジュースのような印象だが、
バナナの風味が嘘っぽく、粒の粗さも気になる。
飲みにくいわけではないが、飽きが早い。


腹持ちもよく、使い勝手のいい完全食

海外製ということもあって心配したが、
割と飲みやすい味で空腹感を感じることもなく、
カロリー単位の値段も安いという優秀な完全食。


全食を置き換えるのはストレスの面でやめた方がいいが、
朝食・昼食あたりをパウダー型の完全食にするなら
COMPよりもHuelの方が使い勝手がよくてオススメ。

ラーメンでありながら栄養満点の完全食「BASE RAMEN」を試してみた


なんとジャンクフードの代表であるラーメンで
たっぷりな栄養が摂れる完全食が出た。
それが「BASE RAMEN(ベースラーメン)」だ。
※2019年7月の商品リニューアルにより消滅

麺はBASE PASTAと同じもの

ラーメンといっても麺はBASE PASTAと同じもので
単にスープに浸かった状態で食べるというだけ。
共通の麺を使いながらソースをスープに変えただけで
ラーメンだというのはやや強引な印象。

1食あたり590円

麺(390円)とスープ(200円)で1食あたり590円と
家で作るラーメンとしては割高に思えるが、
栄養満点の完全食として
ある程度コストがかかるのは仕方ないだろう。

味の濃いスープに救われる

BASE PASTAは麺自体の味にクセがあり、
草っぽい味とモチモチした食感がかなりイマイチ。


ラーメンの場合はパスタに比べて
麺にスープが絡まないからキツいのでは、と思ったが
スープの味が圧倒的に濃いので
麺を食べるたびにスープを飲んでごまかすことができた。


各スープの印象は以下の通り。


豚骨醤油スープ
ラーメンのスープとしては抜群に美味しく、
何度も飲み直してしまうほど満足度が高い。
このスープのおかげで食べにくい麺を乗り越えられた。
かなりこってりな印象なのでカロリーや塩分は気になる。


すごい煮干しスープ
お湯で溶いたスープの上から魚粉をふりかけて作るが、
こちらも抜群に美味しくて麺の味をごまかしやすい。
かなり味が濃い目なので塩分がどうなっているのか気になる。


肝心のカロリー量がわからない

麺のカロリーは341kcalだが、
スープのカロリー表示がないので
総合でどれぐらいのカロリー量になるのかがわからなかった。


一般的なラーメンよりは低いのかもしれないが、
食事のコントロールをするための完全食なら
カロリー表示は必須にして欲しい。

ラーメンとしても完全食としてもやや中途半端

美味しいスープのおかげで
パスタよりも圧倒的に食べやすいのはありがたいが、
麺が改善されない限り、どうしても不満が残る。


ラーメンを食べたいなら普通のラーメンの方が
麺も含めて満足できるだろうし、
完全食として考えると
作る手間やカロリー量がわからない点が不便。


完全食をラーメンで実現しようという試みは面白いが、
満足する完成度には今一歩に思えた。

必要な栄養素の大半が摂れる完全食パスタ「BASE NOODLE」を試してみた


先日のCOMPやBASE BREADにつづき、
今度は「BASE NOODLE(ベースヌードル)」を試してみた。
生きるために必要な栄養素の大半を含んだ完全食パスタである。
※2019年7月の商品リニューアルまでは
 「BASE PASTA(ベースパスタ)」と呼ばれていた


パスタソースを別に用意する必要がある

BASE NOODLEはあくまで麺だけなので、
食事として食べるならパスタソースを別に用意する必要がある。
好みのソースをかけても問題ないが、
BASE NOODLE用に作られた専用ソースも公式に売られている。

1食あたり590円

BASE NOODLE1食分が390円、
専用ソースが1つ200円なので
1食あたりのコストは590円。やや割高な印象。

他の完全食と比べて作る手間がかかる

BASE NOODLEは鍋で3分間ゆでる必要があり、
それとは別にレトルトのソースを温めなければならないので
他の完全食と比べて準備にかかる時間と手間が多め。
食事に対する時短効果を狙うには不向きだ。

そばのような味が気になって箸が進まない


麺はモソモソした歯ごたえと
ざるそばっぽい味が邪魔をしてイマイチ。
ソースの味よりも麺自体の味が気になってしまう。


専用に売られている各ソースの印象は以下の通り。


ボロネーゼ
一般的なミートソースだが
粘り気が弱くサラサラしているので
あまり麺に絡まないのが残念。


ポモドーロ
非常に無難な味のトマトソースで人を選ばない。
マズい麺をトマト味でカバーしながら食べたが、
それでも途中でウンザリしてくる。


ジェノベーゼ
バジルの混ざったオイルで麺全体に匂いがついてくれるので
味のイマイチさをある程度ごまかしてくれるが、
麺のモチモチした食感までは消せないので
パスタがおいしく感じるほどの効果はない。


焼きそば
パスタ麺をウスターソースで焼きそばに変える強引な食べ方だが、
麺の味がソースでごまかされるのでかなり食べやすくなる。
ややソースが多くて塩辛くなるので
一気に全部入れずに調整するといい。


台湾まぜそば
ソースとラー油を混ぜて仕上げるが、
焼きそば同様に麺全体に濃い味のソースが絡むので
イマイチな麺の味をかなりごまかすことができる。辛口。


一般的なパスタに比べると健康的

BASE NOODLEは1食分で377kcal、
そこにかけるソースが100kcal前後。
しかも一般的なパスタに比べて
糖質や塩分、カロリーが控えめになっているので
うまく置き換えると健康的。


ただし、これを3食食べただけでは1日分のカロリーに届かないため、
ダイエット目的以外では摂取基準に不足してしまう。
朝食や昼食など一部の食事だけを置き換えるべきだろう。

味にクセがありすぎて常用には不向き

食べ応えはあるものの麺の味がイマイチすぎるので
食事に対するモチベーションが上がらない。
残っている在庫を見つめながら
「またあの麺を食べなければいけないのか」と気分が滅入った。


常温で2ヶ月と保存が利くのは非常にありがたいが、
もう少し主張の少ない仕上がりにならないと
抵抗感や飽きが大きくて常用できないだろう。

パンだけで必要な栄養素が摂れる完全食「BASE BREAD」を試してみた


人間が生きるために必要な栄養素を
すべて含んだ完全食がいろいろと発売されているが、
その中でも珍しくパンとして食べられる商品、
BASE BREAD(ベースブレッド)」を試してみた。

1食あたりパン2個で390円

BASE BREADは1食あたりパン2個で390円。
一般的な調理パンと変わらない大きさで食べ応えもあり、
完全食の中では安くてコスト的には優秀。

ついに通常便で買えるようになった

本商品の一番の難点が冷凍便でしか買えないこと。
宅配ボックスが使えないので受け取りが面倒だし、
冷凍庫のスペースを確保する必要もあり、
他の完全食に比べて扱いに手間がかかる。

2019年7月に商品がリニューアルされ、
冷凍ではなく常温保存が効く形に改善された。
これにより通常便での配送が可能となり、
大幅に使い勝手が向上した。

配送に1週間以上かかる

注文から7日後以降しか指定できず、
必要なときにサッと買えないのは不便。
通販でしか買えないので配送に時間がかかると
定期的に食べる完全食としてかなりフットワークが悪い。

賞味期限は1ヶ月ほど

冷凍ではなくなったため保存期間は短くなったが、
それでも1ヶ月ほどの賞味期限があり、
パンとしてはかなり長く保管しておくことができる。

常温でそのまま食べられる

冷凍ではなくなったので
袋を開けてそのまま食べることもできるし、
電子レンジで1分ほど温めれば
よりフワフワした状態で食べることもできる。
(オーブントースターを使うと硬くなってしまう)
完全食は調理時間を短縮する目的でも利用するので
準備の手間がかからないのはありがたい。

まったく違和感のない味

完全食のパンということで妙な味がするかと思ったが、
普通のパンとほとんど変わらない印象。
チアシードか何かのプチプチした歯ごたえと、
ギュッと圧縮したような密度を感じるが概ね食べやすい。

一部の食事を置き換えるための商品

BASE BREADは1食分で441kcalなので、
これを3回食べただけでは1日で必要な2000kcalに届かないし、
炭水化物や塩分もあえて少なめに作られている。


1日に必要な食事を単純に3等分しているわけではないので
正確には完全食ではないのだが、
朝食や昼食など一部の食事を置き換えることを前提にしているのだろう。
日頃摂り過ぎになりやすい糖質や塩分が
控えめに作られているのはありがたい。

朝食や昼食として食べるのがオススメ

常温保存ができる商品になった関係で
持ち運びしやすくなり、
職場や学校でも食べられるようになった。
摂取できるカロリーが少なめなので
朝食や昼食代わりに利用するのが最適だろう。


唯一の弱点であった冷凍保存という部分が改善され、
味もよく食べ応えも十分なので
完全食としてはかなり満足度が高い商品。

生きるために必要な栄養素をすべて含んだ完全食「COMP」を試してみた


www.comp.jp


生きるために必要な栄養素をすべて含み、
それさえ食べていれば生きていけるという「完全食(完全栄養食)」。
登場した段階から気になっていたので
その中でも一番有名な「COMP(コンプ)」を試してみた。


商品に詳しい説明書が付いていないので
実際に利用する上でわかったことをまとめておく。

完全食を利用する主目的は2つ

完全食を利用する目的は大きく2つで
「カロリーコントロール」と「必要な栄養素の摂取」だ。


普段の生活でバランスよく適切な食事を維持するのはかなり難しく、
好き勝手に料理しているとバランスもカロリーも適当になってしまうが、
栄養バランスの取れた完全食であれば
量を調整するだけでこの問題を解決できる。

パウダー、グミ、ドリンクの3種類がある

COMPには、水に溶かして飲むパウダータイプ
固形をそのまま食べるグミタイプ
最初から液体になっているドリンクタイプと3種類の商品がある。


どの商品が合うかは人によってかなり好みが分かれるので
最初は少量で試してみる方がいい。

回数単位ではなくカロリー単位で購入する

とりあえず何日分か買って試してみようと思ったが、
COMPは「1食分」という分け方ではなく
カロリー単位でパッケージ化されているので、
1回の食事で何カロリー分を摂取するのかを自分で考える必要がある。

1キロカロリーあたり1円前後

タイプによって多少、値段の差はあるが、
400kcalのパックが400~500円になるので
1キロカロリーあたりおおよそ1円になる。


ただし、400kcalのパウダー3パックと
400kcalのグミ2パックがセットになったトライアルパックを
1000円(+送料500円)で買うこともできる。

パウダータイプは何に溶かすかで印象が大きく異なる

パウダータイプはプロテインのように
何かしらの飲み物に混ぜて摂取する。


非常に細かい粉なので、シェイカーがなくても
スプーンで混ぜるだけでかなり溶けてくれるのはありがたいが、
開封後のパッケージが密閉できないのは残念。


きな粉のような粉っぽさがいつまでも口に残るのは人を選ぶし、
自分が抵抗なく飲めるものを見つけ出すのに苦労した。


とりあえず試した組み合わせは以下の通り。


パウダー+水
ミルクのようなクリーミーな液体になるが、
牛乳や豆乳が苦手な私にとってはかなり抵抗がある。
水よりもお湯の方がまだ飲みやすくなるような印象。


パウダー+ペットボトルのお茶
お茶の風味はまったくなくなり、ミルクになってしまう。
水と混ぜたときと近い仕上がりで、
牛乳が苦手な私には抵抗が強い。


パウダー+コーヒー
公式サイト上で挙げられていた例のひとつだが、
コーヒーの苦味とパウダーの味がケンカしてイマイチ。
普段も毎朝コーヒーを飲むのでちょうどいいかと思ったが、
1杯飲むのに30分以上かかるほどチビチビ飲んだ。


パウダー+紅茶
コーヒーと比べて圧倒的に飲みやすい。
紅茶とはまた違うが、こういうお茶なんだという感覚で飲める。


パウダー+オレンジジュース
オレンジの風味がカバーしてくれてかなり飲みやすくなる。
ピルクルビックルのような乳酸菌飲料に近い感覚で、
試した組み合わせの中では一番おいしい。
ただ、せっかくの完全食なのに糖分を余計に摂ることになるのと、
ジュースの分だけコストが上がってしまうのは気になる。


グミタイプはお菓子気分でサクサク食べられる


扱いに苦労したパウダーと違い、
グミの方はお菓子みたいで相当に食べやすかった。
指が汚れるのは難点だが、
場所を選ばず短期間で済ませられるのがいい。


ただし、結構な歯ごたえと甘さなので
何十粒か食べると疲れてくる。
もう少し個性を弱めてくれた方がよかった。

完全食に置き換えても空腹感は感じない

溶かして飲むだけのパウダーも
お菓子のようなグミもそれぞれ満腹感があり、
普通の食事と比べて空腹感に悩むことはなかった。

時短効果は大きい

一般的な食事と違って
献立を考えたり調理したりする必要ないので、
食べることに伴う時間や迷いがぐっと減る。
食事に関する手間を減らしたい人には有益だろう。

すべての食事を完全食に置き換えるのは厳しい

400kcalのパッケージはレトルトカレーぐらいの大きさで
パウダーなら茶碗1杯もの粉末、グミなら40粒前後と
想像以上に結構なボリュームになる。


生きるために必要なカロリーは
年齢や性別や活動量によっても異なるが、
1日2000kcalほどをすべて完全食に置き換えるのは
単調な食事を膨大な量こなさないといけないので難しい。


食べる・味わうという行為は
ストレス解消や娯楽、人付き合いの役目もあるので
すべての食事を完全食に置き換えてしまうと
作業感が出過ぎてウンザリしてしまう。


また、必要なカロリー量を摂取しようとすると
1日あたりの食費が2000円ほどになり、
満足度が低い割にコストが高く感じるだろう。
同じカロリーを摂取するなら普通の食事の方がずっと安い。


これさえ食べていれば生きていられる、というのは
理論的・肉体的には正しいのだろうが、
精神面のストレスやコストの問題、対人関係を考えると
完全食だけで生きていくのはまだ難しい。


完全食に置き換えるなら、朝食や昼食など
軽めの食事に限定した方がいいように思う。

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