
謎解きはすでにエンタメの1ジャンルとして確立しているが、
東京大学には「AnotherVision」という
学生中心の謎解き制作集団があるようだ。
大学生ということもあってキャンパス内の公演も多いようだが、
通販で買える結構な数の持ち帰り謎も作られていて、
今でもプレイできるものをいくつか買ってみた。
年度が変わるたびに学生が入れ替わるためか
作品によってクオリティがかなり異なり、
難しすぎたり複雑すぎたりするものも多いが、
謎解き好きにも十分に楽しめる8作品を紹介しておく。
4649
新入生歓迎用に制作されたというLINE謎で、
無料で遊ぶことができるのだが、
シンプルなのによく考えられた構成で非常に完成度が高い。
10分ほどでクリアできるボリュームだが、
まずは本作でAnotherVisionのクオリティを知って欲しい。
DeTESTive
探偵になるための研修として
過去に起きた事件の解決に挑戦するという謎解きだが、
わずか1000円なのにクオリティとボリュームが素晴らしい。
どっさりと用紙が入った贅沢なキットを使い、
サクサクと解き進めながらも
いくつかの情報が綺麗に結びつく緻密な構成。
メーカー商品でもこの満足度を越えるのはなかなかないだろう。
トライズ
子供向けのようなイラストが描かれた謎解きだが、
わずか4枚の用紙で構成された問題が何度も姿を変えながら
絶妙に結びついていく様子に感心させられた。
小一時間でクリアできるコンパクトな商品だが、
700円と安くてヒントも親切に用意されているので
謎解き初心者も含めていろいろな人にオススメしたい。
アケ_テ
妙な雰囲気の大きな封筒に入った謎解きだが、
その部分も含めた世界観の演出がうまく、
ドキドキしながら解き進めていく構成になっている。
1時間あまりでクリアできるコンパクトなものだが、
1000円という値段を考えると十分な完成度だった。
ある青年の箱 -Cute Cat-
紙袋に包まれた箱型のキットだが、
箱という題材をこうもうまく活かせるのかと感心する造りで、
シンプルな問題を破綻させることなく
2度3度と使い回す設計が凄まじい。
ヒントが少なすぎるのが唯一の不満で
人によってはクリアできない危険があるのだが、
謎解き中級者ならぜひ味わって欲しい。
サイフアーカイブ
拾った財布の中に入った紙片を頼りに
次々と提示される問題を解いていくという流れだが、
何気ないアイテムが絶妙な手がかりになっている構成が面白く、
たくさんある情報の関連性を見抜いていくのが気持ちいい。
謎の構成がかなり凝っているのに700円と安いので
迷ったらとりあえずプレイしてみて欲しい。
StoG
冊子1冊だけのコンパクトなものだが
迷路という題材を非常にうまく活かしており、
異なるルールでバラバラに挑戦した問題が
最後に見事に絡み合っていく構成が素晴らしい。
ルールや問題のシンプルさを維持したまま
この緻密な設計を完成させているところが見事。
近見知新聞解読依頼
1部売りされた新聞そのままのキットで、
新聞に載っていそうな雰囲気のニュースや広告が
実は謎を解くのに必要な情報になっていくのが面白い。
新聞という媒体と世界観をうまく活かした巧妙な設計なのに
わずか700円とコストパフォーマンスが高い。