接触した場所に電気を流すキャラクターを操作して
奥へと進むアクションパズル「ElecHead(エレキヘッド)」が
非常によく考えられたステージ設計で素晴らしかった。
暗い青を基調とした背景の中、
主人公が接している部分だけに電気が流れ、
設置された装置を起動させる。
電力で起動する装置には足場やエレベーターだけでなく
トラップとなるものも含まれており、
いかに通電しないようにするか、
またどのタイミングで通電させるかが非常に重要。
電力を放つのは主人公の頭の部分だけなので
一時的に切り離せば胴体とは別の場所を通電させることができ、
それがまたギミックのバリエーションを増している。
プレイヤーを学習させるための誘導がうまく、
文章が一切表示されないのに
ルールや操作が自然と理解できるのが見事。
突破方法を試行錯誤する過程で即死することが多いが、
復活できるチェックポイントがすぐ近くにあるので
ほぼストレスなく再チャレンジすることができる上、
このチェックポイント自体を利用したギミックが秀逸。
ステージ設計(レベルデザイン)が非常によく練られていて、
序盤に学んだなルールと操作のままで
さまざまなギミックを体験することができる。
どの場面もシンプルな造りなのに
いちいち考えさせられる絶妙な難易度。
ジャンプと頭を投げるだけの単純なアクションのおかげで
できることをいろいろと試しているうちに
ふと解法に行き着く瞬間が気持ちいい。
2時間ほどでクリアできるボリュームだが、
シンプルで奥が深いアクションパズルの醍醐味が味わえる傑作。