ある業務をマニュアル化・システム化することで
誰にでも同じような成果を出せるようにする、というのは
仕事を効率化する上ですごく大事なことなんだけど、
自分の居場所や存在価値がなくなることを恐れて
担当業務を他人に回したがらない人もいる。
そういうタイプの人がそれなりの立場にいると大変で、
効率を上げるアイデアが周囲から提案されても
自分の仕事が減ることを恐れてすべて却下してしまうし、
もっと他に適した人が現れても業務を譲らない。
やってる業務がずっと同じままだから経験値も入らない。
本当に仕事ができる人というのは
担当業務のコツがつかめたあたりでシステム化し、
他の人に譲ってしまうのだ。
そして浮いた時間でまた新しい業務に手を出し始める。
それを繰り返すことで、その人が関わった業務はどんどん整備され、
その人自身も成長していく。これこそが正しい効率化だ。
業務はシステム化されて誰にでもできるようになるかもしれないが、
この流れを作り出すのはその人しかできない。それが存在価値となる。
こういう人は業務全体の成果が上がるように、
どうすれば他の人にも
その仕事がこなせるようになるかを考えているのだ。
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