プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、自己成長や資産運用、ゲーム作りに関することなど。


ゲームの高クオリティ化はそろそろ限界が来そう


新たなハードウェアの登場に伴って
ゲームのグラフィックはどんどん向上してきたが、
今後も永久に進化し続けるかというと疑問だ。


新たな技術は次々に生み出されているので
今までよりもリアルな映像や動きを作り出すことは確かにできるのだが、
クオリティを高めた分だけ儲からなければ割に合わない


綺麗なグラフィックを表現するには
3Dモデルやテクスチャ画像やアニメーションの制作に
かなり手間と時間をかける必要があるが、
その分だけ販売本数が伸びるかというとそうではないのだ。


グラフィックが綺麗になったおかげで
買うつもりじゃなかった人が買ってくれるならいいのだが、
ゲームの面白さは必ずしも画質に左右されないし、
ほどほどの映像なら満足するプレイヤーは多い。


これはグラフィック面に限ったことではない。


登場人物のセリフ全部に音声があてられた
「フルボイス」という仕様は今や当たり前になったが、
声優の出演料や音声の編集作業のために開発費が20%上がり、
それによって売り上げが10%しか伸びないなら
ビジネス的にはフルボイスにしない方が正解といえる。




ゲームの評価とデータの派手さは必ずしも比例しないため、
ほどほどのクオリティで人気を集める方が効率がいい。
実際、古い名作が現行機で再販されることが増えている。


「AAA(トリプルエー)タイトル」と呼ばれる
開発に何十億円もかけたゲームが
無事にコストを回収できる確率は低いし、
もっとチープなゲームが大きな利益を生むことは珍しくない。


そういう意味では、「ちょっと豪華なインディーゲーム」ぐらいの
中規模なゲーム作りが見直されていくのではないかと思っている。
開発期間が1年程度で済む方がいろいろな面で都合がいい。


時間も金も人手も無尽蔵ではないので
利益に結び付かない要素は勇気を出して省かなければならない
誰も満足しないクオリティ競争から降りなければ
そろそろクリエイターが疲弊してしまうだろう。

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