プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


急に進路変更するリスクと無謀さ



就職活動が活発化するこの時期、
今まで学んだことを活かして意欲的に活動する学生もいるが、
逆に、いきなり進路を大きく変えたり
退学を選んだりする学生も毎年必ずいる。

たくさんの学生の明暗を見てきた立場から言うと、
目先の辛さから逃げたいだけで方向転換するのはメリットがなく、
自ら苦労を背負い込む行為でしかない。

そもそも就活で成功したいなら、
専門職を目指してこれまで学んできたその分野で
そのまま勝負する方が当然スムーズに成功できる。

2年間勉強してきた分野なら
ライバルになるのは2年以上同じように学んできた学生だけだ。
それ以下の経験しか持たない人にはそうそう負けないし、
採用側にそう信じさせることも難しくない。

が、急な方向転換をして未経験な業界を目指しても、
そこにはその分野を目指して数年間学んできたライバルがいるし、
丸腰の状態で彼らに勝てるほど甘くはない。

プログラマーを目指して2年間学んだ学生が、
自信がないからといって急に営業志望に変えても
そこにはプログラマーになる以上のハードルが待っている。
それをなんとか越える学生もいるにはいるが、
はじめから営業職を目指して経験を積んでいれば
業種や就職先において、もっとたくさんの選択肢が選べただろう。

志望していた内容を学んでみたけど無理だった、
だから目指す業界を変えるのは当然だ、と言いたい人もいるだろうが
それならもっと早い段階で決断すべきだった。
他人が真っ先に信じるのはその人の発言ではなく過去の経歴なのだ。

2年間経ってから退学した学生や
3年間学んでから方向転換を決意した人は
今から2年後3年後に同じように気が変わるかもしれない。
「今度は大丈夫」と言われても、実際に起こった過去の方を信じる。

だからこそ簡単に進路変更すべきでないし、
進路選びのときにはもっと慎重で入念に下調べして欲しい。
親に言われたから、簡単そうだから、楽しそうだからという程度では
とても何年もモチベーションを維持できない。

「なんとかなるだろう」というのは
いざというときに取り返しのつく状況にだけ有効なのだ。
なんともならなかったときのリスクが大きすぎることには
もっともっと真剣に向き合って決めて欲しい。


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