誰かにある行動をさせたいとき、方法は2つある。
- 行動をすると利益が得られるようにする【プラス視点】
- 行動をしなければ不利益が起こるようにする【マイナス視点】
たとえば学生が熱心に就職活動するよう促したいとき、
「早くから就活すると希望通りの内定が得やすいよ」と言うか、
「無職のまま卒業すると社会復帰は相当難しいよ」と言うか。
マイナンバーカードの発行に例えるなら
「発行すれば2万円分のポイント還元があるよ」と、
「持ってないといろんな手続きで不便になるよ」だろうか。
大きな違いは、何もしなかったときに
結果がゼロになるかマイナスになるかだ。
行動力がある人はプラス視点の方がモチベーションが湧き、
自分の利益のために前向きに動く。
マイナス視点を提示しても動くには動くが、
よりよい成果を目指そうとするのはプラス視点の方だろう。
それに対して行動力がない人は
利益が得られても面倒くささが上回ってしまい、
「手間をかけるぐらいなら何もしない方が得」と考えてしまう。
こういう人はマイナス視点で脅さなければ動かない。
しかし世の中には
「やらなくても特に問題はないが、やった方が得なこと」
がかなり多い。
「手間がかからない」という程度の得では
手間をかけたときに得られるメリットに勝てないのだ。
得られる利益を最大にしたいなら
どんどん行動する方が得だ。